オルト矯正(ORT矯正)
症例写真

No.03

噛み合わせが深い/永久歯のスペースがない

11歳 女児

治療経過を写真でみる

■ 正面

Before

2021.6.26

After

2022.11.4

かみ合わせが深く、犬歯が生えるスペースが不足していましたが、
治療終了後には、健康的な噛み合わせに改善され、前歯や犬歯のスペースが確保されました。

■ 下の歯並び

Before

2021.6.26

After

2022.11.4

重なり合っていた下の前歯が綺麗に並びました。

■ 気道

Before

2021.6.26

After

2022.11.4

治療開始前と終了後の空気の通り道である気道体積を示しています。
初診時には14829㎟から終了時には24448㎟になり、約1万㎟の成長が得られました。
これは顔面が正しく前方へ成長したことにより得られた気道の変化です。

年齢・性別
症状
上下叢生、上顎歯列のアーチは四角く、下顎歯列のアーチは狭窄、舌小帯の異常は中等度、習慣性の口呼吸
原因

根本的な原因は舌小帯が短いことで舌が正しく上顎全体に位置することができず、
舌が下に下がってしまうことで、口があき、それによって習慣的に口呼吸になった。
舌正しく機能しないことから、嚥下時には、口唇の過剰な力によって上顎歯列を押し込み、歯列のアーチが四角くなっている。
さまざまな代償性原因が繋がり、結果的に歯並びが悪くなってしまった。

治療内容

全体:1年3ヶ月のトレーナープログラム
(3ヶ月間は1週間に1回の来院・残り1年間は1ヵ月に1回の来院と、装置の調整で2週間に1回来院)
根本原因の改善:舌小帯はトレーニングを行ったことで、上顎に位置することができるようになり、切除手術の必要がなくなった
代償性原因の改善:舌・口唇・嚥下・姿勢を改善させるためのトレーニング
トレーニングと平行してバイオブロックを1回使用(1回の使用期間は4ヵ月間)
1年3ヶ月後は、保定装置を使用

治療費
440,000円(税込み)
動的治療期間
1年3ヵ月
リスク・副作用

・根本の原因である舌小帯の手術はおこなっていないため、終了後に舌の代償により歯列の後戻りがおこる場合があります。
・歯の移動に伴って痛みや違和感を感じることがあります。
・オルト矯正(ORT矯正)治療は本人のやる気がなければ成功しません。
・終了後も口腔筋機能が正しく保持されない場合に後戻りをする可能性があります。
・歯の移動により歯肉が退縮することがあります。
・治療期間は個々の歯並びの重症度によっては治療期間が延びる可能性があります。
・本人、ご家族のコンプライアンスが得られない場合に治療を中断することがあります。

治療に用いた主な装置

マイオマンチー、マイオブレース、バイオブロック、フェイスマスク

抜歯部位
なし
担当医師
井上敬介
担当トレーナー
石田奈津美